六星占術 霊合星人とは?4つの特徴を知る【細木数子 六星占術】

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「六星占術」では、私たちのだれもが土星人、金星人、火星人、天王星人、木星人、水星人の6つの星人のうち、いずれかに属することになっています。

しかし、中には霊合星人といって通常の6つの星とは違った運命をたどる方がいらっしゃいます。

この記事では、細木数子さんの六星占術における霊合星人についてご紹介していきたいと思います。

 

目次

  • 1 「霊合星人」とは何か?
    • 2.1 霊合星人の第一の特徴とは?
    • 2.2 霊合星人は向かい合わせの運気も見る
    • 2.3 運命にもてあそばれる霊合星人
    • 2.4 霊合星人の特権、黄金の好運気

「霊合星人」とは何か?

自分の生年月日と運命数表をもとにして計算すれば、何星人であるかは簡単にわかります。またどの星人にも、それぞれの占命盤というものがあります。この占命盤は、あなたの運命を過去・現在・未来にわたって読みとる手がかりとなるので、非常に重宝しますが、それを見るときに注意しなければならないことがあります。

それは、あなたの占命盤を見たときに、生まれ年の干支のところに、<種子>から<減退>まで12ある運気のうち、何が入っているかということです。

生まれ年の干支のところが<停止>とある場合、あたなは「霊合星人」(霊合星の持ち主)になります。

たとえば、あなたが土星人の場合、陽(+)であれば、生まれ年の干支が戌の人、陰(-)であれば、生まれ年の干支が亥の人は、それぞれ「霊合星人」ということになるわけです。

そこで各星人ごとに、「霊合星人」に当たる人を示しておきましょう。

 

  • 土星人(+)=戌年生まれ
  • 土星人(-)=亥年生まれ
  • 金星人(+)=申年生まれ
  • 金星人(-)=酉年生まれ
  • 火星人(+)=午年生まれ
  • 火星人(-)=未年生まれ
  • 天王星人(+)=辰年生まれ
  • 天王星人(-)=巳年生まれ
  • 木星人(+)=寅年生まれ
  • 木星人(-)=卯年生まれ
  • 水星人(+)=子年生まれ
  • 水星人(-)=丑年生まれ

 

霊合星人の特徴について

「霊合星人」の特徴は、次の4点に整理することができます。

  • 占命盤上で向かい合う運命星の影響も受けるので、性格が入りまじり複雑でとらえどころがない。
  • 運気も、向かい合う星人の運気と重なり合うので、運命が複雑になる。あなたが金星人(+)だとすると、占命盤上で向かい合うのは木星人(+)。そして、ある年の運気がたとえば<種子>の場合なら向かい合うのは、<再会>。この場合、<種子>があなたの「メインの運気」、<再会>は「サブの運気」となる。
  • 通常の星人にはあり得ない運気の組み合わせ(メインとサブ)が存在し、”天国から地獄へ””地獄で仏”を地でいくような経験をすることが多い。
  • 若くして(あるいはほんの短期間で)人生のエネルギ-の大半を消費してしまい、志をまっとうできないまま命を失う人も目につく。逆に、「細く長く」という言葉に示されるような、地味ではあっても、その世界で長い間活躍する人も多く、そのどちらかに偏りやすい。

それでは、ひとつずつ詳しく見ていくことにしましょう。

 

霊合星人の第一の特徴とは?

霊合星人の第一の特徴は、性格・気質の複雑さです。これは考えてみれば当然のことでしょう。自分を支配する運命星と別に、もうひとつ、向かい合う運命星の特徴もあわせ持っているのですから、一筋縄ではいきません。

たとえば火星人で霊合星の持ち主という場合。感性が鋭く、何事もマイペ-スで進めようとする火星人は、常に現実を冷静に観察しています。プロ意識も強く、多少の困難ならめげることもありません。ただ、人の言葉に耳を貸そうとしないところがあるので、思ってもみないところで墓穴を掘ってしまうきらいがあります。それでも、不思議に、だれか救い手があらわれるというのが火星人です。

これに対して、火星人と向かい合う水星人はどうでしよう。水星人は独立心がとても強いので、「自分は自分、人は人」という考え方にしたがって行動します。自分を見失ったり、一時の感情に流されたりしないク-ルさが持ち味です。それでいてソフトな雰囲気も備えているので、異性にはモテます。家庭運には恵まれませんが、財運、事業運に優れているので、初代で成功をつかむ人が少なくありません。

このように共通している部分も多い一方、2つの運命星がまざり合うので、霊合星を持っている人には、ときどき混乱させられてしまいます。

何かを思いついたとたんに、ひとりで事を進めようとするものの、じつは神経質な面もあり、周囲に対して非常に気を使うのが「ベース」の火星人の特徴です。

ところが「バック」の水星人の特徴には、何を言われても自説を曲げない頑固な一面があります。さっきまで愛想よく話していた人が、話題によっては議論になったり、急に頑なな態度に豹変するのですから、周りの対応も大変です。

霊合星人は「よくわからない人」といった印象を与えがちで、実際、とらえどころのない人が少なくないのです。2つの運命星それぞれの性格・気質が、その人を支配している運気に応じて強まったり弱まったりするので、相手は余計に訳がわからなくなります。

そこで霊合星人は、自分の性格のありようをいつも意識しながら行動することが大事になってきます。気分のままに動いて周囲を混乱させ、そのうち匙を投げられてしまわないためにも、それが必要です。

そして、こうしたことに余分なエネルギ-を使わなければならないのが、霊合星人なのです。

 

霊合星人は向かい合わせの運気も見る

第二の特徴は、占命盤上で向かい側にある運気も見る必要があるということです。

本来の運気を「メイン」、向かい側にある運気を「サブ」と言いますが、その年(月)がどんな運命をたどるかを読みとるには、メインとサブ両方の運気をあわせて判断しなくてはなりません。

「六星占術」では、全部で12の運気が出てきますが、円形に配置されているので、どの運気にもかならず、対向する(向かい合う)運気があります。

①<停止> ←→ <達成>

②<減退> ←→ <乱気>

③<種子> ←→ <再会>

④<緑生> ←→ <財成>

⑤<立花> ←→ <安定>

⑥<健弱> ←→ <陰影>

どの星人の場合も、向かい合わせになる運気の組み合わせは変わりません。このうち①のように、好運気と悪い運気とが対向している場合もあれば、③、④、⑤のように、好運気どうしが向かい合わせの場合、さらに②、⑥のように、悪い運気が対向している場合と、大きく3つのパタ-ンに分けられます。

10月の運気を見た場合、メインの運気は<停止>なのですが、それと向かい合わせにあるサブの運気=<達成>も考慮する必要があるということです。つまり、この2つの運気がまざり合っている形になるわけです。

同じように、11月の運気は<減退>と<乱気>、12月は<種子>と<再会>、1月は<緑生>と<財成>、2月は<立花>と<安定>、3月は<健弱>と<陰影>、4月は<達成>と<停止>、5月は<乱気>と<減退>、6月は<再会>と<種子>、7月は<財成>と<緑生>、8月は<安定>と<立花>、そして9月は<陰影>と<健弱>とが、それぞれまざり合っていることになります。

整理すると、霊合星人の運気は先の表のように6種類になるわけですが、これは通常の星人に比べて”半分”ということになります。これが特徴④に示したような、人生の長さが大きく縮まってしまう遠因ともなっています。

つまり、通常の人の運命を1年間という単位で見たとき、12の運気をそれぞれ1カ月で消費していくのに対し、「霊合星人」の場合は、半年でそれが済んでしまうため、ふつうの人の倍のスピ-ドで消費してしまうわけです。ですから私は、霊合星人のことを「半年運」と言うことがあります。

そして、この6種類の組み合わせを見ると、先にも指摘したように、極端によい時期、極端に悪い時期、そして、矛盾した2つの運気がまざり合っている時期の3種類になります。

②は”大殺界””中殺界”の組み合わせ、⑥も”小殺界”と”大殺界”の組み合わせになっています。これは、ふつうの人の”大殺界”よりもさらに悪くなることを意味します。

また、③、④、⑤の組み合わせは、好運気どうしがまざり合っているわけですから、通常よりもさらにエネルギ-が高まり、信じられないほどの好運気になっていくのです。

ただし、④の<緑生>と<財成>の組み合わせでは、好運気ではあっても、突然の死という危険と常に背中合わせになっているので、けっして100パ-セント安心できないことも知っておいてください。ここで言う「死」とは、生物学的な死という意味と、社会的生命を失うという意味の両方を含んでいます。

しかし、なんといっても特徴的なのは①の組み合わせです。メインが<停止>、サブが<達成>の場合もあれば、その逆、つまりメインが<達成>でサブが<停止>という場合もあります。よく見ると、どちらも正反対の運気の組み合わせであることに気がつくでしょう。

通常の星人の場合、こうしたケ-スはあり得ません。逆に言うと、霊合星人ならではのユニ-クで、しかし複雑極まりない運気なのです。

 

運命にもてあそばれる霊合星人

もう少しわかりやすくするために、12の運気を、仮に次のような数字であらわしてみることにしましょう。ここでは好運気も悪い運気も、最高のレベルを「10」に設定してあります。

<種子>=+4

<緑生>=+2

<立花>=+4

<健弱>=-4

<達成>=+10

<乱気>=-6

<再会>=+6

<財成>=+4

<安定>=+6

<陰影>=-8

<停止>=-10

<減退>=-8

先にお話しした6種類の組み合わせを、この点数にしたがって足し算してみると、

①<停止>←→<達成>=-10+10=±0

②<減退>←→<乱気>=-8-6=-14

③<種子>←→<再会>=+4+6=+10

④<緑生>←→<財成>=+2+4=+6

⑤<立花>←→<安定>=+4+6=+10

⑥<健弱>←→<陰影>=-4-8=-12

という具合になります。通常の星人に比べて、好運気が重なり合うときは極端に絶好調ですし、逆に”殺界”のときはマイナスが重なって不調の度合いが増してしまいます。6つの組み合わせを対照させてみると、変動の幅がいかに大きいかがよくおわかりになると思います。

また、先にも触れたように、通常の星人には見られない「±0」のような年(月)合もあります。数字だけ見れば、よいのか悪いのか、どちらとも判断できない運気ともとらえることができますが、けっして平坦な1年(あるいは1カ月)を意味しているわけではありません。

極端によいこともあれば極端に悪いこともある、そしてそれらをあわせて考えると、結局はプラスマイナスゼロになるという、なんとも表現しにくい運気なのです。たとえばメインの運気が<達成>なので強気になり、仕事でも、どんどん積極的な手を打っていったところ、順調に業績が伸びたとしましょう。それに安心してさらに次の手立てを講じようとしたところ、中心になって動いてくれていたスタッフが突然会社を辞めてしまった、あるいは取引相手が税務署の査察を受け、中断を余儀なくされた――。パターンはさまざまですが、文字どおり「天国から地獄へ」というような事態に陥ることがあります。

もちろん、その逆もあるでしょう。何をやってもうまくいかず途方に暮れていたところ、思いもよらない人があらわれ救いの手を差し伸べてくれたり、資金援助を申し出てくれたりなど、”地獄で仏”のような体験をするなどといったケ-スがそれです。

周りも驚くことでしょうが、「なぜ?」「どうして?」と、だれよりも不思議に思うのは、その人自身に違いありません。天の配剤といってしまえばそれまでですが、その落差の大きさには戸惑ってしまうはずです。「数奇」という言葉がありますが、これはまさしく<停止>と<達成>が組み合わさったときのことを指すのではないしょうか。

極端な場合、一日の運気そのものにまで影響してきます。たとえば、ある日の運気が<停止>であったとしても、「霊合星人」の場合、かならず<達成>とペアになっています。そのため、午前中はさんざんな目に遭ったとしても、午後から急に好転したりするなどというケースもままあります。

このように時間帯が決まっていればまだわかりやすいのですが、これが時と場合によって、また人によって、2時間周期であったり、6時間周期であったりと、非常に複雑に推移するわけです。そのため、本人ですら、いったい今日はどうなっているのだろう?と思わず首をかしげてしまうこともしばしばです。

朝、出がけに母親から、「ちょっと臨時収入があったから余分にお小遣いをあげる」と、3万円もらったとしましょう。あなたは、ふところに余裕ができたので、今日の夜のデ-トは、たまには奮発して高級な店でフランス料理でもご馳走してあげようかな……などと考えると、夜になるのが楽しみで、仕事にも気合いが入ります。

そして、仕事が終わり、恋人と連れ立ってお目当てのレストランで食事をしたまではいいのですが、レジのところで支払いをしようと思ったら、どこかでスリに遭ったのか、財布がないことに気づきました。おかげで、恋人には迷惑をかけるわ、警察に届けを出しに行くわで、せっかくのデ-トも台無しです

ところが、やっと警察への届け出が終わって、帰宅が遅くなることを連絡しようと家に電話を入れると、母親が出て「お前、財布を会社に忘れて帰ったんだって?さっき会社の人から電話があって、経理で預かっておきますって言ってたわよ。まったく、そそっかしいんだから……」――そんな一日になるということです。

しかも、こうした複雑な推移が「日」だけでなく、「月」「年」でも同じようにくり返されるので、ますますとらえどころのない運命周期となるわけです。

それはそうでしょう。「六星占術」によって、その日(月・年)の運気がはっきり示されているからこそ、好運気の日(月・年)にはそれなりの、また悪い運気の日(月・年)にもそれなりの、心の準備をすることができるわけです。

ところが、いつ何が”顔を出す”かわからないというのでは、心の準備のしようがありません。そういう意味で、霊合星人は浮き沈みが激しく、運命にもてあそばれやすいと言えるわけです。これが先に挙げた4つの特徴の3番目ということになります。

 

霊合星人の特権、黄金の好運気

もちろん、これは運気の組み合わせによるものですが、それ以上に、自分の生まれ年の干支が<停止>の位置にあることに深い意味があります。干支というと、ただ単に自分の生まれ年に動物(実在・架空を問わず)が当てはめられているだけのようにとらえがちですが、本当は非常に深い意味があることをご存じの方は少ないようです

干支の「干」は空間、「支」は時間を意味しています。つまり、干支とは、その人に生まれつき与えられた、もっともふさわしい場所と時間のことなのです。

ところが、それが<停止>という”大殺界”の中でも、もっとも魔力の強い運気に支配されているのが霊合星人です。これでは割に合わない、不公平だと感じるかもしれません。ある意味では、空間も時間も”停止”、つまり身動きがとれない状態にあるというのですから、そう思いたくなるのも無理はないでしょう。

しかし、逆に向かい合っている<達成>の運気によって、かろうじて救われているというようにとらえることもできます。<停止>だけに支配されているというなら、どうしようもなく悲惨な人生になってしまいますが、私たち人間をこの世に送り出された神様(=先祖)は、そんな無慈悲なことはなさいません。全体として見れば、きちんと帳尻が合っているのです

たとえば、先にお話ししたように、複雑でとらえどころのない運気の組み合わせがある一方で、ふつうの人より数段よい好運気の組み合わせがあるのも霊合星人なのです。

<種子>と<再会>、<緑生>と<財成>、<立花>と<安定>という、ふつうの人ではけっしてあり得ない素晴らしい運気が重なり合うときもあるわけです。しかも、この”黄金の好運気”が、なんと3日間(3ヵ月間・3年間)も続くのです。

また、非常に悪い運気が重なり合っているときであっても、不思議と救われることがあるのも霊合星人の特徴です。ですから、霊合星人であるからといって、生まれつきハンディキャップを背負っているということもありませんし、ふつうの星人より恵まれていないなどということも一切ないのです。

 

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